01.法人の理念と取り組みについて
貴法人の理念やミッションについて教えてください。
四電ビジネスは、1961年の創業以来、時代の潮流に乗じながらオフィスビルや住宅の開発・賃貸、公共施設の建設、システム開発、保険代理業など多様なサービスを、ワンストップで提供するビジネス・生活サポート企業として歩んでまいりました。
こうしたなか、四国地域の高齢化の進展が顕著になってきたことから、これまで培ってきた不動産事業のノウハウを活用し、高齢者の方々が安心して快適に暮らせる介護サービス付き住宅をお届けしたいとの思いで、2002年に四国電力グループで初めてとなる介護サービスを提供する新会社「よんでんライフケア」を設立しました。
現在では、地域に根ざし、地域の人々に貢献するため、介護事業を通し、良質で価値あるサービスを提供することを使命として、松山市、高松市、高知市において、介護付き有料老人ホームを3施設、サービス付き高齢者向け住宅を2施設の計5施設運営しています。
02.現状と課題
現在、介護・福祉業界が直面している課題についてどのように感じていますか?
高齢者の増加により、医療・介護のニーズが高まる一方で、総人口減少は加速傾向となることから運営スタッフの確保が最重要課題です。
核家族、共働きと家族形態が変化してきた現在は、介護が必要になってもご自宅での対応が難しく、頼っていただくケースが増えており、我々の必要性を実感しています。
しかし、少子高齢化で介護職を志す若者の応募がかなり減っており、運営スタッフを確保するのに四苦八苦しているのが現状です。そこで必要なスタッフの確保に向けて、外国人の人材活用も視野に入れた新しい試みに取り組んでいますが、根本的な解決には至っていません。
今後は、行政を中心に事業者間の協力体制が課題になると思われます。
03.香川の地域福祉の展望
今後、香川の福祉をより良くするために必要なことは何だとお考えですか?
少子高齢化の進展に伴い、香川の福祉に関わる人材は必然的に減少するものと思われます。行政がリードし、医療、介護、福祉の連携を強化し、高齢者が住み慣れた家や地域で暮らし続けられるよう、各地域で包括的支援が進められていますが、どの分野も人手不足のため理想と現実のギャップがあることは否めません。
こうした課題を少しでも解決するためにも、人材確保と並行してDX化を推進する努力をしています。例えば、最先端のIoT設備を備えた高松市楠上町にある「グレイスベース高松」では、就寝時の心拍数や呼吸数を測定するセンサー「眠りスキャン」を活用することで、ケアプランの改善や職員の業務負担軽減につなげたり、トイレに安否確認センサーを備えることで24時間安全を確保するなど、日常業務の省力化を図るとともに、人でないと介入できない部分は手を抜かず、人とロボットが共存共栄しながらサポートできる環境を整え、入所者様の安心と快適を目指しています。
04.今後の展望と読者へのメッセージ
今後の事業展開や、新たに挑戦したいことがあれば教えてください。
今後コンパクトシティー化が進展していく中でもこれからは、我々事業者間の中でも手を取り合い、日頃から積極的なコミュニケーションによる相互応援体制の構築が必要であると思います。また、行政をはじめ事業者、地域の皆様と連携を図りながら介護事業を継続・発展させていく努力を惜しまず、「地域と共に生き」「地域と共に歩み」「地域と共に栄える」を実践していきたいと思います。