【プロフィール】
社会福祉法人 喜勝会 理事長 小出 克元さん
1958年生まれ。83年、京セラ入社。61年にコスモ商事入社。95年ヴァーナル・せとうち代表、2001年コスモ商事、セルコスモの代表に就任。2016年社会福祉法人喜勝会 理事長就任。高松市出身。
01.法人の理念と取り組みについて
貴法人の理念やミッションについて教えてください。
「笑顔 安心 信頼」を基本コンセプトとして20年以上の歴史があります。利用者様はもちろんですが当法人では職員さんの働きやすさを命題として運営しています。人材不足の解消について注力しており、スタッフの負担の軽減のためさまざまな取り組みを積極的に行っています。また同時に地域社会の貢献にフォーカスしています。地域のお祭りなどにも積極的に参加したり、協賛と言う形で協力させていただいたりしています。地域おこしなどのイベントにも協力したり、開催場所として施設のスペースを提供したりするなどの取り組みも行っています。
包括的にこの地域の公共の方々がお困りのことに対して、アセスメントしていくことを心がけています。こういった取り組みも次第に地元に根付いてきて、昨今ではお声掛けいただくことも増えています。小学校中学校や地域のコミュニティセンターのイベントに、協力・協賛させていただいたりもしています。
02.介護・福祉の現状と課題
現在、介護業界が直面している課題についてどのように感じていますか?
そうですね、介護業界というのは経営者、働く人、そして地域住民の三つの視点で考える必要があると思っています。2040年に高齢者人口がピークを迎えるなかで、今後30年は確実に需要が続く一方、人材の確保が最大の課題です。AIが進化して議事録作成や銀行業務など多くの仕事が自動化されていく時代でも、介護や医療、保育といった人と人が関わる仕事は決してなくならない。国家資格という形で守られ、国の管理下にある安定した職種ですし、今後は政府による賃上げや支援もさらに進むと思います。
かつては「きつい」「報われない」と言われた業界ですが、これからは社会に必要とされる誇りある仕事として再評価されていくはずです。地域からも「ここがあってよかった」と思ってもらえるような存在を目指し、地域貢献や認知度の向上にも力を入れていきたいと考えています。
03.香川の地域福祉の展望
今後、香川の福祉をより良くするために必要なことは何だとお考えですか?
明確な答えはありませんが、変化を恐れず新しいことに挑戦していく必要があります。悪しき慣習はカットし、考え方を変えていくことが重要です。他業種からの人材流入や新人の育成、Z世代の特性に合わせた教育方法の変革も必要です。
AIが進化し多くの職業が自動化される中で、介護や医療、保育は人の手が不可欠であり、今後もなくならない仕事だと考えています。特に介護は国家資格で守られ、国の管理下にある安定した職種です。政府の支援や賃上げも今後さらに進み、働く人の待遇は改善されていくでしょう。また簡単なことではないかも知れませんが、この業界全体が協力体制を整えることも大切なのではないかと思います。手を取り合って介護に関わる業界全体の発展を目指すことができれば素晴らしいと思います。
AIが進化しても、最終的には人の力が欠かせないのが介護業界。
04.今後の展望とメッセージ
今後の事業展開や、新たに挑戦したいことがあれば教えてください。
地域で存在を残していくために、地域への還元とPRを続けていきます。また、人材確保のために香川県外にも目を向け、アンテナを張っていきたいと思います。業界内での横のつながりをもっとオープンにして、情報共有を進めることも重要だと考えています。実際には非常に難しい事かも知れないのですが、今後の介護業界の未来を考えると、業界全体がもっと一枚岩のように強固な連携を持って様々な問題に取り組んだり、協力していければいいなと思っています。確かにAIが発達すると作業等は効率化されるとは思いますが、最後はやはり人の力なのではないかと考えています。これからこの業界を目指す方にお伝えしたいこの業界の安定性や将来性ということにも繋がっていくと思います。